十二指腸潰瘍と胃がん

十二指腸潰瘍と胃がん

十二指腸潰瘍そのものが胃がんに変化することは基本的にはないと考えられています。
十二指腸潰瘍の患者さんは胃ガンにならないとされ、潰瘍と胃ガンは全く別のものとして捉えられているのです。

ただ、潰瘍と早期胃がんは似た形をしている場合もあるので注意が必要でしょう。
実際に、十二指腸潰瘍の内視鏡検査において、傷痕として残っている部分の細胞を摂取して調べたところ、がん細胞が認められたという事例もあります。

十二指腸潰瘍と診断されても、油断はできませんね。
X線検査だけでなく、内視鏡検査を受けて、胃がんでないことをしっかりと確認しておくと安心でしょう。

また、十二指腸潰瘍も胃がんもピロリ菌が原因で起こることが明らかになっています。
ピロリ菌は胃を荒らし、慢性胃炎を引き起こします。
その結果、胃の粘膜が弱くなり、十二指腸潰瘍へと繋がっていくのです。
十二指腸潰瘍の患者さんのうち、約9割の人がピロリ菌に感染していたというデータもあります。

それに、慢性胃炎や潰瘍の繰り返しによって、常に胃が荒れている状態が続くと、傷の修復のために細胞が変化しやすい状態になってしまいます。

細胞が変化し、遺伝子に傷がついてしまうことで、胃ガンになりやすくなってしまうでしょう。
潰瘍が胃ガンになることは基本的にないといわれていますが、潰瘍のある人の胃の中にはピロリ菌が存在する場合がほとんどです。

ピロリ菌感染が胃がんの原因としても挙げられるため、将来的に胃ガンになりやすい胃であると言えます。

しっかりとピロリ菌除去のための治療を受けて、潰瘍を繰り返さないようにすることが大切です。